シティーハンターは、ハードボイルド色とコメディ色が絶妙に混ざり合った大人にも大人気の作品です。
そんなアニメ シティーハンターで
「サブリミナル効果が使われていた?」
「オウムの麻原彰晃が写っていたの?]
「どんな目的があった?」
と気になっている方もいるのではないでしょうか。
今回はアニメ シティーハンターで
- サブリミナル効果を使った場面はあったのか
- オウムの麻原彰晃を使った目的はなんだったのか
について解説します。
目次
シティーハンターで使われたサブリミナル効果とは
ではアニメ シティーハンターの中でサブリミナル効果を使ったとされるのは、どの作品のどのような場面だったのでしょうか。
それは、1989年12月24日に放送された『シティーハンター 3』第11話「クリスマスにウェディングドレスを…(後編)」での一場面です。
どんな場面でどんなサブリミナル効果が使われたのかを見てみましょう。
場面は主人公の「冴羽リョウ」が、銃を持って歩くダークスーツにサングラス姿の怪しい男に殴りかかる場面です。
静止画像が確認できるツイートがあります。
ヤバいでしょ!1989年12月24日、日本テレビ系列で放送されたアニメ『シティーハンター3』でも、麻原彰晃の写真が1カット挿入されていたわけでしょ。
そうそれがサブリミナルなわけでしょ。洗脳なんだよね。
バレすぎて1999年に日本民間放送連盟が、サブリミナル手法の禁止を発表しているんだよね。 pic.twitter.com/THfvflvGud
— GAIA FORCE TV ღ (@GAIAFORCETV) August 29, 2019
確かにこれはオウム真理教の麻原彰晃のようです。
シティーハンターで麻原彰晃がサブリミナルに使われた目的とは
シティーハンターで麻原彰晃がサブリミナル効果に使われたのにはどんな目的があったのでしょうか。
これから
- オウム真理教の麻原彰晃の人物像
- 麻原彰晃がサブリミナル効果に使われた目的
の順に詳しく見ていきます。
オウム真理教の麻原彰晃とは
まずオウム真理教の麻原彰晃とはどんな人物だったのでしょうか。
オウム真理教は宗教団体として興された当初、ヨガを学ぶサークル的な要素を持った小さな組織に過ぎませんでした。
その後教団は、麻原彰晃自らが空中浮揚もできる超能力者であり、指示に忠実に従って修行をすれば誰でも超能力を身に付けることができるなどと謳って信者を増やしていきました。
オウム真理教教祖・麻原彰晃の空中浮遊写真(『トワイライトゾーン』1985年10月号より)。
修行開始から8年でようやく浮遊できるようになったという触れ込みで、浮遊時間は3秒だったとされています。ですが1年後には自由に空を飛べるようになっているはずだとも。 pic.twitter.com/6vgHsG3hgD— 本城達也 (@honjo_tatsuya) January 31, 2022
それから次第に出家信者に全財産をお布施させたり、奇怪な商品を売りつけるなど常軌を逸した行動を起こし、多額の金品を得て教団を拡大させていきました。
また、毒ガスであるサリンを用いた「松本サリン事件」や「地下鉄サリン事件」など、日本犯罪史上最悪とされる多数の死傷者を出したテロ事件を引き起こしたことでも有名です。
麻原彰晃は、恐怖政治で自身への絶対服従を強いていたオウム真理教の絶対不可侵の教祖として君臨していたのです。
麻原彰晃がサブリミナル効果に使われた目的
ではなぜこの不気味な宗教団体の教祖である麻原彰晃が、アニメ シティーハンターの中でサブリミナルとして使われたのでしょう。
結論、実はこれは制作者側の単なるシャレ、お遊びだったのです。
現代では映像にサブリミナル効果を使用することは事実上規制されていますが、 1980年代から1995年頃まではサブリミナル効果を使用することはごく普通に行われていたと言われています。
KBS京都の再放送ダンクーガ観てたら「理恵ちゃん元気ー?」とか出てきた…こういうのが許された時代だったのだなぁ。マシンロボでレイナのヌードが一瞬映ったり、シティーハンターに麻原彰晃の写真が混ざってたりしたよね pic.twitter.com/m1sigp4DFf
— VMX (@v_mx) July 27, 2014
アニメ ダンクーガは、1985年4月5日から1985年12月27日までに全38話が放送されたロボットアニメです。
当時のテレビアニメでは、リアルタイムの放送では絶対に確認できないカットやメッセージを1コマだけ挿入したり、群集シーンに別の漫画やアニメの登場人物を紛れ込ませるといった編集が流行っていました。
アニメファンがビデオに録画した映像の中から、サブリミナルの1コマを「コマ送り」で発見して楽しませるといったファンサービスの一種だったわけです。
しかし一部にはこんな意見もあります。
左が日テレ。シティハンターのアニメの途中にサブリミナルで麻原を映す。右はTBS 報道特集でのサブリミナル
サブリミナル効果は人間の潜在意識に、影響があるのではないかと考えられている手法です。
一種の洗脳であり、マインドコントロールと言えます。
TVを見ていたら知らぬ間に洗脳されるかも? pic.twitter.com/Xr08IJH6bI
— まったり®︎ver1.0.1 (@mattariver1) March 30, 2022
サブリミナル効果には、刷り込ませたいメッセージや情報を潜在意識に働きかけることで、心理的に感情を揺さぶる効果があるとする説があります。
これは公共の電波を使った一種のマインドコントロールだと言うのです。
あるいは以下のような意見もありました。
警察庁の国松長官銃撃事件
犯人はオウム信者の
自衛隊員という報道があった犯行に使用された拳銃は
Colt パイソン
357マグナム弾シティハンター
冴羽涼の愛銃である#国松長官銃撃事件#Coltパイソン pic.twitter.com/9873aahrW5— 伊庭義明 三等陸尉 (@1QC089GoSAeDtcd) July 19, 2022
オウム真理教が関与したとされる狙撃事件で使用された銃と、主人公の「冴羽リョウ」が持っていた銃が同じ型の物だったと言われており、シャレや単なるお遊びとしては片付けることはできないのではないか?とする説もあります。
ですが前述のように、『シティーハンター 3』第11話「クリスマスにウェディングドレスを…(後編)」が放送されたのが、1989年12月24日です。
1989年時点ではオウムの凶悪性はまだ明らかになっておらず、「奇抜なパフォーマンスで目立ちたがりな新興宗教団体」くらいに思われていた時期でした。
また当時は麻原彰晃も、空中浮遊のパフォーマンスをするパロディ色の強いインパクトのあるおじさんというのが世間の捉え方でした。
製作者側も、まさかこんな凶悪な事件を起こすとは思わなかったというのが本音でしょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回の記事では
- アニメ「シティーハンター3」の中でサブリミナル効果が使われていた
- サブリミナル効果に使われていた画像はオウム真理教の教祖「麻原彰晃」だった
- 教団とアニメ制作側との間に特別な関係はなく、サブリミナルは当時流行りのファンサービスの一種だった
ということがわかったと思います。
当時流行りのお遊びでやったことが、時を経て思わぬ犯罪のために騒がれてしまうなんて皮肉なものですよね。
最後までお読みいただきありがとうございました!